相性

人・バイク問わずパートナー選びで大切なこと

ほかのバイク乗りのマシンを見て、「えー、もっといいバイクがあるじゃん。なんでわざわざそんなのに乗ってるの?」と思ってしまうことはありますか?

もし自然と「スペック重視」の発想になってしまっているのであれば、少しだけ注意したほうがいいかもしれません。ひょっとするとあなたには自分と相性がいいバイクの選び方を身に付けておらず、そのために「人間のパートナー選び」にも差し支えているかもしれないからです。

人もバイクも「スペック」だけではない

あなたはバイクを選ぶとき、何を基準に判断をするでしょうか。重量、馬力、年式、それとも外観でしょうか?

バイク乗りがバイクをこのような表面上のスペックだけで判断しがちであるように、人はパートナー選びでさえスペックだけで決めようとしてしまいます。

男性が見るのは、身長、年齢、ルックス、性格などでしょうか。もっとも、初対面であればスペックの印象に左右されてしまうのは致し方ない面はあります。

スペックよりも大切なものがある

ただ、スペックで一概に判断するのは避けましょう。もしそういう判断基準を人にも適用し続けてしまうのであれば、一度考えてみてほしいのです。

そのスペックは、あなたが本気で「これをクリアしていなければならない」と思っている基準なのか。ただ周囲がそういうからなんとなく大事だと思っている項目ではないのか、と。

バイクでもそうですね。年式が高いか低いか、馬力はどうか、外観の評判はどうか、そんなもので相棒を決められるはずもありません。たとえ早くなくても、維持費が高くても、外観がちょっとアンバランスでも、いいじゃないですか。自分が気に入ればそれでいいのです。

相性がいいのかどうか、自分にしっくりくるのかどうか。マシンもヒトも大切なのはそこだけです。スペックという他人の判断基準を参考にすれども、結局のところ自分にとって何が大事なのかを自覚したうえで相性を見極めなければ、いつまでも相性の良いものには出会えません。

他でもない自分自身との相性がいいかどうか。だからこそ、バイクは「自己満足の世界」ともいわれいますよね。でも、それは人生のパートナー探しも同じなんです。他者の評価軸を借りているうちは、どうしてもここがブレてしまいます。

もちろん、最初に選んだマシンが驚くほど相性が良いこともあれば、何度も乗り換えてみないと出会えないこともあります。

もちろん、人とマシンはまったく異なりますから、一概に決めつけてよいものではありません。けれど、自分はどんなものを求めているのか、何と相性がいいのか。この辺りをよく考えると、マシン選びもパートナー選びも大きな失敗はせずに済むはずですよ。