女性ライダーが増加中！免許取得者数が右肩上がり

バイク免許を取得する女性が、年々増えています。
これまで、身長が低めで筋肉量が少ない女性にとって、足が地面に着きにくく取り回しが難しいとされてきたバイク。
しかし、そのようなハードルを乗り越えて、バイクを趣味にする女性が増えているのは何故なのでしょうか。

その理由として最も多いのが、周囲の人からの影響だということです。
父親や母親、恋人、友人など、身近な人がバイクに乗っていることから親しみを感じ、自分自身も乗るようになったという話は、誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょか。
「子どもの頃、お父さんにバイクの後ろに乗せてもらった思い出がある」「彼とのタンデムツーリングが楽しかった」「友達がバイクに乗っててかっこよかった」
そんな理由で、自分もバイクを運転してみたいと奮起する女性が多いようです。

また、SNSの影響も大きいといわれています。
InstagramやTwitterでは女性ライダーが素敵な写真を数多く見かけますし、YouTubeでも魅力的な動画が少なくありません。
中には、大型二輪免許を取得してビッグバイクにまたがる女性の写真や動画も投稿されいます。
女性に人気の250ccもさまざまな機種の写真が投稿されており、いずれも生き生きとしている姿が素敵です。
そういった姿を見ることで、自分には縁遠いと思っていたバイクが実は身近にあったことに気付く人が増えたのではないでしょうか。

SNSだけでなく、女性向けオートバイ雑誌の登場も、女性のバイクブームを後押ししているようです。
このような姿に憧れて、バイク免許を取得する女性が増えているのでしょう。
このほか、新型コロナウイルス感染症対策としての「三密」回避が奨励されたことも、多くの女性が自動車ではなくバイクを選ぶ理由の一つに挙げられています。

女性二輪免許取得者数が5年間で61.6％増加

実際の統計を見ても、女性の二輪免許取得者は確実に増加しています。
警察庁が公開した過去5年間の統計データによると、2022年までに二輪免許を取得する女性の数が右肩上がりに伸びているのです。
具体的には、2018年は女性の二輪免許の取得者数は大型二輪が4,562件、普通二輪が2万3,357件、原付が20件の計2万7,939件でした。
2022年は、大型二輪が7,296件、普通二輪が3万7,679件、原付が27件の計4万5,002件に増加しており、61.6％も拡大しています。

このデータから、バイクを楽しみ女性が急増していることは明らかです。
男性ライダーにとっても、女性ライダーの増加を歓迎する方が多いことでしょう。
女性が増えることで、新しいバイクの楽しみ方を知る機会も増え、バイクを通じた出会いの場も広がるのではないでしょうか。