ルール

迷惑行為には気を付ける

尊重と節度をもって接しよう!無礼な声かけはNG

先日SNS上で、女性ライダーが数人の男性ライダーに取り囲まれたという投稿が話題になりました。
250ccバイクに乗っていた女性のソロライダーが、サービスエリアで休憩していた際、60代の男性ライダー数人に取り囲まれたというのです。
男性達は女性に向かって、「初心者?」「どうして、その車種を選んだの?」などと話しかけたといいます。

男性達は大型バイクに乗っており、250ccバイクに対して批判的なコメントをしたと伝えられています。
見知らぬ複数の男性に囲まれた女性は、さぞ嫌な思いをされたのではないでしょうか。
オートバイライダーは仲間意識が強く、ツーリング中には他のバイクに対して挨拶を交わすことも普通にあります。
男性ライダー達も、「初心者にバイクのことを教えてあげよう」という程度の、軽い気持ちだったのかもしれません。

しかしこのような行為は、明らかにマナー違反です。
話しかけられた女性の立場に立ってみると、大変不快であり、場合によっては恐怖を感じる可能性もあります。
一般常識に照らし合わせても、複数の男性が一人の女性を取り囲むのは、異様な光景です。
ハラスメント行為だと批判されても、言い訳できないのではないでしょうか。

ライダー同士のコミュニケーションは通常、友好的で和やかな雰囲気で行わます。
しかし、このような不適切な言動は、和やかな雰囲気を台無しにするものであり、残念としか言えません。

誰もが自分のマシンを愛してる!愛車に込められた思いを尊重してほしい

実は、その女性が乗っていたバイクは、亡くなったお父さんから受け継いだ形見なのだそうです。
思い出の詰まった愛車であり、走っているときはバイクを通じて天国のお父さんと会話をする貴重な時間だったといいます。
それなのに、いきなり見知らぬ男性達から自分の愛車を否定されたら、どんな気持ちがするでしょうか。
父親に対する侮辱のように感じられ、彼女は心に深い傷を負ったに違いありません。

バイクは自由を象徴する乗り物です。
みんなでツーリングに出かけるのも楽しいですが、バイクを相棒に一人で走るのも格別です。

そして、誰もが自分のバイクを心から愛しています。
どのバイクが良い、悪いというものではなく、ましてや排気量が大きければスゴイというものでもありません。
自分の体格や走る目的、そして好みに合わせて好きなマシンを選び好きなように楽しむ、それが本来あるべき姿ではないでしょうか。

他の人の愛車を批判したり、自分のバイクを自慢したりする行為は控えたいものです。
ましてや、まったく見ず知らずの若い女性に複数の男性が取り囲んで話しかけるなど、完全なマナー違反です。
バイクを愛する者同士、相手を尊重しながら節度を持ってコミュニケーションを取りたいものです。