タンデムツーリングで気をつけるポイント
こちらでは、初めてタンデムをする際に気を付けておきたいポイントについて解説しましょう。誰かを後ろに乗せてタンデムすることがあるかもしれませんが、二人乗りにはコツがいります。
タンデマーに乗り降りのルールを伝える
まず、タンデマーには「バイクから乗り降りする際には合図をしてほしい」とお伝えしておきましょう。普段バイクに乗らない人は、バイクが不安定な乗り物だと知ってはいても、どういう動きが立ちゴケを誘発するのかといった知識はありません。ライダーの準備ができないままタンデマーが乗り降りしてしまうと、バランスを崩して転倒する恐れがあります。
- ライダーは先にバイクに跨っておく
- ライダー側で支えきれなさそうならサイドステップを出そう
- タンデマーの乗り降りはライダーが「OK!」と言ってから
- タンデマーが乗るときはバイクの中心に体重を乗せることを意識しよう
バイクの動きに合わせてもらう
今度はタンデムで走行するときは、タンデマー側にもコツがいります。バイクに積まれた荷物のように、「バイクが傾いたら、一緒に傾いてほしい」と伝えましょう。
バイクは体重移動でカーブを曲がる乗り物ですから、タンデマーが傾くのを怖がって直立姿勢を維持しようとすると、バイクが曲がり切れずかえって危険です。また、過度に体を傾けすぎるとそのまま転倒するでしょう。
バイクの操縦にはタンデマーの協力が必要であることをお伝えしておくとよいでしょう。タンデマーにも走行中はニーグリップをしてもらうことで、ライダー側の操縦が楽になるでしょう。
操縦しないとはいっても、タンデマーのほうも緊張で疲れがたまりやすくなるもの。ライダーの感覚で走るのではなく、タンデマーの様子を見ながらこまめな休憩をはさむようにしましょう。
- タンデマーにはバイクと一緒に傾いてもらおう
- もし余裕があればタンデマーにもニーグリップをしてもらおう
- 適度な休憩を挟もう
いつも以上に余裕をもった運転を!
自身でバイクを操っているライダーは、いつ加速・減速をするのか把握できますが、タンデマーはそうではありません。加速や減速をする際には、そのタイミングを知らないタンデマーを気遣って、いつも以上にゆるやかに操縦をしましょう。
また、注意するのはスピードだけではありません。2人分の重さを乗せたバイクは制動距離が延びる傾向があるので、普段の感覚でブレーキングをするとなかなか止まらず焦ってしまう可能性があります。いつもより早めのブレーキを意識したほうが安全です。
- 加速・減速はゆっくりと
- 制動距離が延びるのでブレーキは早めに